※ これはジョークレビューです
先月末に全国一斉封切りと相成った「ラバウルで朝食を」を見てきましたきりんです。
第六十六回佐世保國際映画祭審査員特別賞受賞作品らしいです。
ラバウルで朝食を

艦これを始めて選んだサーバが"ラバウル基地"で、かつ、艦隊で最強レベルの重巡になるまで重用していた私としてはゼヒとも見ておきたい映画だと思いましたね!
意外と衣笠さんがラバウルと浅からぬ縁があったことが知れたのも良かったと思います。


序盤は衣笠さんの改修の過程、カタパルトお初装備と本人は軽く流してましたがそのカタパルトも結構改良されてたんですね。
といっても航空機のことはよくわからんちんなので
(やはりこれからは航空火力艦の時代だな...最上のヤツも頑張っているか?)
とか思いながら見てました。
で、衣笠さんが実戦で活躍し始めるんですが、あのウェーク島攻略のシーンの航空機同士のドッグファイトがなかなかどうして面白い。
――艦これで運用できるのは艦戦、艦爆、艦攻とか水偵、観測機などですが映画だと他にも結構な種類の航空機が出てきてました。
特に2回目の空襲を仕掛けるときの、
敵地の上空とったどー! → あ、敵の戦闘機の待ち伏せ!? → 数機しか居ないにも関わらず、完全に虚を衝かれたために手練の艦上攻撃機乗りがやられる事態に
の流れがイキナリ手に汗握る展開を見せてくれました。
敵機は全機撃破していましたが、戦いに勝って勝負に敗れたという感はなんともいえません。
その手練な搭乗員が傷付き倒れた報には蒼龍が深く悲しんでました。
ゲーム中の航空攻撃時に黒煙を上げる機体が出てきたりしますが、簡略化された画面の裏でこういうドラマがあったんだと思うと胸が熱くなりますね。

続いてソロモン海より南に位置する、珊瑚海での戦い。
こっちは航空機同士のやりあいで画的には地味でしたが、情報戦の展開でこっちはこっちで面白かったですね。ただ、衣笠さんは空気。
このシーンでは翔鶴さんがほんわかお姉さんなイメージが檄・反転するレベルの頭脳戦(抜けてる)を繰り出してくるから驚きます。活躍します(いろんな意味で)
西方偵察するべきだと言われていた案を蹴り、(敵は...南ね!)と南方を索敵。
実際に艦影を発見しますれば(...ビンゴ!)と大量の航空戦力を現場に投入。
しかしいざ、現場に到着してみれば居るのは駆逐艦と油槽船(タンカー)だったという。
そのほぼ同時期、まったく別の場所に空母っぽいの居ますけど、という衣笠・古鷹発の偵察機からの入電。
翔鶴発偵察機のほうも気付いて、すぐさま司令部に「艦影は空母でなくタンカーでした」と通達、おいおいマジかよ...という空気の中、投入した航空機のうち艦攻はすぐさま引き上げさせ艦爆に一応の撃滅をさせてました。
さらに先に向かわせていた翔鶴発の偵察機は迷子になり駆逐艦"有明"に助けてもらうというオチまでつきました。
翔鶴さん、活躍してます(いろんな意味で)

夜のサボ島沖では監督・脚本の青葉も出演しました。
ここでは敵艦を味方輸送隊と誤認した司令部が確認のための発光信号を青葉に打たせます。
これにより敵艦からの先制を許すわけですが、司令部は味方からの誤射だと疑わずに発光信号を打たせ続けしまいには艦橋に直撃弾を受け、旗艦だった青葉は司令部ともども壊滅的な被害を受けます。
ただ、敵艦隊も待ち伏せのおかげで出来た綺麗なT字形を維持する際に2隻が隊列を崩し混乱が生じた模様。
レーダーで確認しようにも報告に誤差が生じているために敵艦なのか隊列を崩した味方艦なのかの判断に窮していたようです。
青葉の司令部が壊滅的な最中とっさの機転で次いで権限のある者(青葉艦長)に指揮官を交代させ、敵艦隊の識別も追いついてきたのか激しい砲撃戦が開幕します。
しかし青葉は先に大ダメージを受けており煙幕を張っての退避が精々、そこへ古鷹が援護とばかりに敵艦との間に割って入ります。
なかば身代わりのような形になり集中砲火を浴びましたが、敵艦が照明を当てながらの砲撃をしていたために反撃とばかりに砲撃しダメージを与え返します。
ここで後ろのほうを航行していた衣笠さんは幸いにして混乱した戦局に惑わされることなく的確に反撃に移れました。
衣笠の夜戦、見せてあげる!」とゲーム中では言ってますが、青葉や古鷹を助けるためのセリフだとしたらかなり切羽詰った状況ですね。
衣笠さんに随伴していた初雪が普段の気だるげなイメージを払拭するかの如く奮闘していたのが印象的でしたね。
古鷹や吹雪が傷付き倒れ青葉が甚大な被害を出した中、衣笠一隻で戦ったようなものだと言われていましたが
後味の悪い戦果でした。初雪も忘れないであげて...

最後はヘンダーソン飛行場を砲撃した鈴谷、摩耶らとともに明け方から北上退避行動に移っていたところをエンタープライズ発の索敵機に発見され、すぐさま機能を回復したヘンダーソン飛行場とエンタープライズから発進した航空機からの空爆に見舞われます。
続けざまに空爆を受けて油が漏れ出し右に傾き始めます。
それでもなお空爆が続き、鳥海や五十鈴が深手を負っていく中で衣笠さんは巻雲や風雲に見守られながらゆっくり海没。
...は?って感じ。あまりにあっけなくて驚きます。
沈んでいく衣笠さんの上空を飛ぶ敵航空機があざ笑ってるように見えてヤバい。
サボ島沖夜戦で輝いてたあとからのあっけない最期とか、えっ?としか思いませんでした。


最後にはモヤっとした感を残されまくりましたが、それなりに面白いので気になった人は見てみるのもいいかもしれません。
カタパルトお初装備ーっと飛行機運用できて嬉しそうな割に艦載機を「飛行機」という衣笠さんの案外雑な航空機認識とか。
※ これはジョークレビューですからねー!
※ 「ラバウルで朝食を」はただのポスターネタですよー!
※ 実際に映画が公開されたワケではありませーん!
※ 3/20 一部修正しました